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[musictrack出張所--tabris@Iskandal] [ヤマトサウンド耳コピ作品ストリーミング配信サイト--宇宙戦艦ヤマトの音楽]

私信

それなりの日常(1)

自然棟裏にはひっそりと,しかし立派な白い桜の木がある.真実はいつも少数派だ,というキルケゴールや湯川秀樹の言葉に肖るわけではないが,夜帰り際にふと振り返るとなかなか素敵な景色.クリックで拡大↓別の日の夕暮れ,同じ場所.あの桜も強風に煽られ,…

本当に一年経った

気付けば最後の書き込みから一年と一日。積年の「想いの山」からはすっかり抜け出した、と云うべきか自分を諦めたと云うべきか。いずれにしても想いを手放して軽くなった。追いかけることで、どれほど世界を閉ざし遠ざけていたことか。でもどこかで、それこ…

side-B

レコードを買ったことのない世代だと分からないかもしれない。(実は自分も買ったことはないのだけど。)CDでいうところの、タイトル曲でないカップリング曲のほうのこと。ふりかえってみると、今年まさに人生のside-Aが終わったようだった。結局side-Aは終…

春、風、光、音、香

そよ風にも花の香りがたっぷり染み込んで あっという間に春本番。 この時期の風には 地上のあらゆる生き物の想いが込められてる。 わくわくするね。 五月の風も大好きだけど。 また黄砂に模様を描かれるだろうと 内心諦めながらも、車を洗う。 土曜日に勤務…

愛されぬことを確認する為に

人の心はなんと儚く移ろい易く 不確かなものだろうか。 ふと気付く。 愛されないことを確認する為に その証拠を日々見つけるために私は生きている。 頭では十分すぎるほど分かっている。 それは自らの身を守るため 生まれてすぐに身につけた 思い癖に過ぎな…

この世界は無ではなく空だから

得る/失うで考えている限り 人は永遠に幸せにはなれない。 ただ 変化だけがあるのだ。 それがこの世界の真理。 すべては仮の位置 仮の形 この体も借り物 この心も。 旅立っていく君の幸せを 僕は切に願う。 でも この真理を既に知っている君は 必ず幸せにな…

大地に

届かないからといって 何を泣くことがあろうか 振り向かれないからといって 何を嘆くことがあろうか 金子みすヾの儚さに まど・みちおの豊かさに 吉野弘の優しさに 谷川俊太郎の愛に 僕はちゃんと触れられるじゃなか 弱いこころには生み出せない たくましく…

絶望に固執するならもはやそれは絶望ではない昼より夜が長いなら夜に身を任せ夏より冬が長いなら冬を取り込むがいいたゆたう人の真実より永遠の真理を愛する者だから愛されないことが自然なのだからごらん烏の黒い羽は闇を汚しはしないだろう焦ることはない…

魂の修行としての(3)

それにしても、 一緒に居てこれほど魂が心地良いひとを 僕は知らない。 その昔、共に生きていた時代が 確かにあったんじゃないだろうか。 そんな阿吽の呼吸。 袖触れ合うも他生の縁。 他生とは「いつかの世」のこと。 みんな何かしら過去に縁があって 今世で…

魂の修行としての(2)

たとえば。 余りに未熟な両親の元に生まれてしまったがため、 日々親の顔色に恐々としながら、 十分に食べることも眠ることもできず、 気まぐれな「しつけ」という虐待で、 命を落とす子供たちがいる。 子供はみな、 ただ愛を注がれるがために生まれてくると…

魂の修行としての(1)

およそ、己自身の哀しみの吐露にも飽きがきた。 その一時、気が晴れはするが、 それではなんら旅路が進まぬことはよく分かっている。 感情よりずっと大切なものがあることを もう10年以上前から実感していた。 感情もまた道具に過ぎないのだから。 それに…

Knight in night

所詮 私は 道具に過ぎない 余計な感情は 全て削ぎ落とし 降り注ぐ矢を払い 槍を薙ぎ あなたの望むまま 城を建てた 私はただ あなたを護りたかった 全ては あなたを護るためだった だが あなたを正しい道へ 導いてはいなかった それは真実から目を逸らした 私…

しずけさ

太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降りつむ。 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降りつむ。 三好達治「雪」 久しぶりの雪景色で、少々嬉しく、 屋根に積もる雪をボーっと眺める。 雪が積もる時、音はしない。 だがそれを「しんしん」と表現する日本語の感性が好きだ…

Hello World!!

この詩は妹の下の娘が予定日よりも早く生まれて来た時に随分とせっかちだなぁなどと思いながら書きました。それにしても赤子とは本当にまっさらな存在です。このまっさらで幸せな存在にしかしどうしても人間存在の根源的な哀しみを分け与えてしまわなければ…

愛されなかった時どう生きるか(4)

加藤諦三さんの著書、このタイトルに触発されて始めたこころの位置の再確認。 物心ついた時からずっと灯っていた炎がこのごろ消え逝きつつあるのを感じるようになった。 「愛されるとは愛することだ」という不思議なフレーズがずっとリフレインしている。同…

愛されなかった時どう生きるか(3)

少しずつ冬色が増してきた。 秋色が去っていくと考えるより、そう見たほうが楽しい。 周期的なものなのだろうが、今はある意味落ち着いている。 去り往く人を追わないでいられるからだ。 あの人は相変わらず美しく、かしこく、そして優しい。 いつも微風の様…

波止場

僕は歩くのが苦手。だから、灯台守をやろうと思う。1991/11/29 PoemStorm III よりღ .:*・゚♡゚・*:.ღ .♡.ღ .:*・゚♡゚・*:.ღ .♡.ღ15年前、私はこんなことを思っていた。皆が沈まないよう海を照らすそんな大それた役はできないけど、それなりに時を重ねてなかなかい…

空だけが青く映るように

私たちに許されているのが 生きることでしかないのなら あくまで 生き続ける他はない 所詮私は 言葉でしか存在できないのだから 書き続けることでしか 扉を開く可能性は無い 僅かな期待も願いもみな 悉く踵で踏み潰されていくけど 泥水を飲もうと 生ゴミを漁…

はまべで

もどっていくなみを ひきとめてはだめ だまってそっと おもえばいい あなたのこころに あなたのじんせいのひとこまに なにかのこせたのなら それがぼくの愛 哀しみなんてどこにもなくて くりかえすなみのおと 愛はもともと こどくなものだと しおかぜがわら…

愛とは生きることなんだ!

僕は思う 愛とは、本当に相手を愛するならば 生きることなんだ 生きて生きて、愛する人を看取り、 一人残される悲しみを受けることなんだ 愛とは生きることなんだ! 「世紀末の詩」野島伸司 「愛とは生きること」という、この言葉が好きです。 死まで含めて…

それでも僕は愛していたい

努力なんてしたところで 寂しさ紛れにつけたラジヲ程度 飽きたら消されてしまうんだ 自分の足で真直ぐ立てない奴に 愛する資格なんてないのだけど 愛を知らずに死んでいくなら どうして人間などに生まれたのだろう こんなにも美しい大河に背を向け 臆病なの…

薔薇色ではないけれど

この世界は決して薔薇色ではなく 水道水のように味気ないものだ けれど 小鳥たちはさえずり 馬たちは駆け クジラは海の歌をうたう このさえわたる五月の青空も あなたの瞳には痛いほど沁みて 草原をわたる風の薫りすら あなたの心を突き刺して けれどあなた…

天気もいいので

部屋のエントロピーが極限に達していたので とても久しぶりに片付けた 一仕事終わって こころのごたごたも 果たして整理できたのか分からないけど 哀しい未来しか考えないのは あきらかに人生を損していることだけは分かる あなたの優しさはやはり本物で だ…

まだ回るはず

動き始めた歯車 取り戻そうなんて思っちゃいないけど この痛みも哀しみも いつか越えられるさ 変えられないものを 静かに受け入れて 今の自分に変えられるものを見極めて 譲れない想いが本当は何なのか確かめて この先どれだけ失っていこうと 眼の眩むような…

やさしさは人を救う

たとえそれが 果てしなく不恰好でも 暖かいもの 失いたくない たとえそれが 時の流れに遥か取り残されようと 繊細なもの 守り続けたい 路傍のたんぽぽが 新緑を抜ける風の薫りが 窓辺に指す陽の光が ひとかけらのやさしさが 人を救うんだ だから僕は 詩人で…

白い一日

互いが互いの望む距離にいる。 とても心地良いものだ。 どの距離にいると あなたに一番触れられるのか それが分かるととても落ち着く。 ちょっとだけ心に蓋をし 泣き叫ぶのを止めた。 どれだけ願っても届かないのだと 受け入れてしまえた今、 静寂の中 あな…

ストーリーのある生き方

春だ。 花々が草木が虫たちが鳥たちが 早足な季節に乗り遅れまいと 一斉に活動を始める。 今朝庭を見ると 20cmぐらいの背丈のマンリョウが それこそ身に余るほどの実をつけていた。 命が咲いている。 若者たちは次の扉を開く戦い。 NHK朝の「風のハルカ」 な…

生きているのなら

気がつくと相変わらず また同じところを廻っている けれどそれは見かけだけなんだ 心が生きているのなら 積み重ねた時間は 確かに内なるものを 変えている とてもゆっくりだけど 心が生きているのなら 内なるものは学び続ける 感情の荒波に揉まれて せっかく…

あした空に帰るなら

「愛されることのない人生に、 一体どんな意味があるというのか?」 昔はよく思ったものだ。 私を私として必要とされることもなく 一人の人間として一度も愛されることなく年老いたなら、 どれほどの哀しみと後悔と孤独に襲われながら 残りの時間を過ごすこ…

こころの癖

人は 一人で生まれてくるのだし 一人で死んでいかねばならない 人生のどの瞬間にも自分がいて およそ消すことはできないんだ ずっと泣き叫んでいる未熟なこころ どうにか抱え込んできたけれど この荒れ狂う海には 誰も住もうとは思わない 変えられるものと変…