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[musictrack出張所--tabris@Iskandal] [ヤマトサウンド耳コピ作品ストリーミング配信サイト--宇宙戦艦ヤマトの音楽]

Motif ES8 開腹掃除したよ

毎朝練習で使っている Motif ES8 の鍵盤の戻りが悪くなってきて数年.
もう,ずっと下がったままになってしまう鍵盤も出てきてしまったので意を決して開腹掃除をした.
以前,一度開腹して鍵盤を取り外そうとしたが,そのときは方法が分からずそのまま元に戻していたが,
amaneblog.blogspot.com
なる記事を見つけたので再度挑戦.
まぁ,20年前の製品であるMotif ES8そのものをいまだに使っている人は少ないだろうけど,おそらく多くの電子鍵盤楽器に共通するであろう仕組みがあったように思うので,備忘録のつもりで記録.

まずは,柔らかいマットレスなどの上に Motrif を裏返してデーンと置く.しかし相変わらず重いっす.30kg超えっす.

赤丸で囲んだところのネジをすべて取り外す.楽器奥の側には蝶番が見える.仰向けに楽器を戻せばこの蝶番を支点にカバーがガバッと開く仕組み.鍵盤を取り外したいので,手前のカバーも外す必要があるが,これは仰向けに戻してカバーを開けて内側のネジも外さないといけない(が,その部分の写真を撮り忘れた).なお,側面カバーは外す必要がなかった.

さて,問題の白鍵はずし.これが最初なかなか外れず,何かの拍子にぴょこっと外れるのだが再現性がない.もう一度ネット検索して,一般的にこの手の鍵盤は,隙間のとある位置を薄い板で突くと外れる仕組みになっているとの情報を得た.
具体的な位置は白鍵をよく見ると,鍵盤の音名とともにマークが有る.例えば 「C▶」といった具合.

薄くて硬い厚紙やプラスチック板なんかをこのマークのところに差し入れると,何か板状のものに触れるのでそれをそっと押してやると,バネの力で白鍵が跳ね上がる.

各白鍵には爪がついていて,

それが台座のプラスチック板(オレンジ矢印)に引っかかるようになっていて,通常はそれで白鍵が外れないようになっているらしい.で,その板をちょいと下に押してやると爪が外れてバネ(水色矢印)で上に跳ね上がってくるというスンポウだ.
え~,そんな微妙な仕組みなのね.

さて,そうやって白鍵すべてを取り外すとこんな感じ.

一方,黒鍵はというと特にマークは無く,どう外すのかと試行錯誤したところ,黒鍵全体を手前にちょっと引くと(内側に隠れているバネの力で奥に押し込んでいるらしい)根本が外れてピョコッと跳ね上がる.黒鍵にも番号が書かれているが,その配置を見ると順番があるわけでもなさそう.

実際,黒鍵は全く同じ形でできているようだった.

さて,いよいよ掃除.おそらくグリスが固まったりしてるんだろうと踏んだが,想像以上にコテコテあちこちにグリスが散らばっていた.かつ,グリスで固まったホコリの凄い事.


で88鍵盤すべてを拭き取り,プラスチックに使ってもいい新しいグリスを根本可動部にのみ塗ってもとに戻す.

黒鍵は外すときを遡れば良く,バネを内側に引っ掛けて手前に引いた状態で根本を合わせるとカチッとハマる.
白鍵は黄色矢印の方向に差し込みながら根本を入れれば自然にハマった.

何しろ88鍵盤.本当に1日仕事だった.

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