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[musictrack出張所--tabris@Iskandal] [ヤマトサウンド耳コピ作品ストリーミング配信サイト--宇宙戦艦ヤマトの音楽]

愛されなかった時どう生きるか(3)





少しずつ冬色が増してきた。
秋色が去っていくと考えるより、
そう見たほうが楽しい。



周期的なものなのだろうが、今はある意味落ち着いている。
去り往く人を追わないでいられるからだ。
あの人は相変わらず美しく、かしこく、そして優しい。
いつも微風の様にふと現れ、新緑の香りを残し、
そして愛する人のもとへ去っていく。

追わなくなった分、前にもまして気ままな心持ちの中、
好きなことを話せるようになった、多分、お互い。

一度も恋人などできたことが無くて、
誰にも本当に理解されず、
また誰も本当に理解できないで終わるのかと
恐怖で眠れなくなることもかつてはあったものだが、
何と小さな枠組みでしか人間関係を捉えていなかったのだろうか。

私は理解されているだろうし、おそらく人も理解できつつある。
正確に言えば、誰も本当には理解できないし、されることも無い。
「本当に」は夢想に過ぎない。
他人へのありえもしない期待は必ず裏切られる。

ありうることは相手を許すこと、そして相手に許されること。
少なくとも、今の私のこの形は周りから許されている。
私を許していないのは私自身。

人生の目的は愛されることじゃない。
それはありうるかもしれない結果のほうだ。

愛すること。

それが己の努力によってできる唯一のこと。
許せることが増える。受け容れられるものが増える。
歳を重ねるとはそういうこと。
そうやって人はより大きな愛に向かっていくのだろう。


KAHLUA Latteで温まりながら、
しばしの休息。


mixi 2006/11/04