互いが互いの望む距離にいる。
とても心地良いものだ。
どの距離にいると
あなたに一番触れられるのか
それが分かるととても落ち着く。
ちょっとだけ心に蓋をし
泣き叫ぶのを止めた。
どれだけ願っても届かないのだと
受け入れてしまえた今、
静寂の中 あなたの心がよく聴こえる。
毎度のことながら
凝りもせず 水先案内を買ってでる。
それがおそらく
私に許されている居場所だから。
真っ白な 陶磁器を
眺めては あきもせず
かといって 触れもせず
そんな風に 君のまわりで
僕の一日が 過ぎてゆく
白い一日/
小椋佳