この世界は決して薔薇色ではなく
水道水のように味気ないものだ
けれど
小鳥たちはさえずり
馬たちは駆け
クジラは海の歌をうたう
このさえわたる五月の青空も
あなたの瞳には痛いほど沁みて
草原をわたる風の薫りすら
あなたの心を突き刺して
けれどあなたは
確かに真っ直ぐ愛し
できる限りの優しさを届け
勇気を奮って
あなた自身を差し出した
泣き疲れたなら
たくさんお眠り
いつか涙が乾いたなら
また窓を開くのさ
この世界は決して薔薇色ではないけれど
奇跡のように美しい朝陽が
またあなたを包むからmixi 2006/05/29