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[musictrack出張所--tabris@Iskandal] [ヤマトサウンド耳コピ作品ストリーミング配信サイト--宇宙戦艦ヤマトの音楽]

にゃははっ、楽しいぞっ、system exclusive!!

MIDIには音源固有の命令system exclusiveというのがある。これを使うとsequencerで走らせながら細かい音源設定の変更ができるとういことを最近知った(遅っ!)。これまで一度もこれを使ったことがなかったのだ。 voiceにEqualizerやeffectをかけたりWave elementの変更をしたいときなど「そういう設定に変更した新しい音」をuser voiceとして餅に記憶させてから sequencerで走らせていたのだ。しかしこれは余りに効率が悪い。「コスモタイガー」ではどうしてもpartごとの細かい設定をしたくなってきたのでこの「餅記憶法」は(当たり前だが)そろそろ限界になってきた。そこで意を決して餅に付属のparameter listの冊子を見る。

なにやら3byteのaddressとそれに続く数byteのdata... 「え〜、これをどう使えっちゅうねん」と思いながら更に粘ってページを繰る。いつも思うのだが、こういった説明書は本当に不親切にできている。書き方が抽象的なのだ。じゃぁ、具体的にどう書けばいいのか、例をいくつか挙げてくれ!と説明書に向かって私はよく叫ぶ。確かによく読めば、あるいは一度分かってしまえば説明がちゃんと書かれていることになるのだが、理解の手助けとなる具体例が無いのだ。そんな風に腹を立てているとある記述に出会う。


Native Parameter Change



F0   Exclusive Status
43   YAMAHA ID
1n   Device Number
7F   Model ID
00   Model ID
$$   Address High
$$   Address Mid
$$   Address Low
$$   Data
...   ...
F7   End of System Exclusive


ほよよ!これじゃないかぁ、これじゃないかぁ!餅はDevice Number 0でつないだので3つ目は10だ。この後、あの訳が分からなかった3byteのaddressとdataを入れればいいんじゃないか!っていうか、こういうこともっとでかい字で書けよ、それも最初に

何はともあれ、早速SQ01で実験。part7に置いたTubaの音が情けなかったのでEQで強調してみよう。例えばLowのGainの変更のaddressは 37 pp 30、Dataの変域が 20-60(HEX) で -32〜+32 を表す。 ppはpart numberで00がpart1、0Fがpart16とのことだ。 40(HEX)=64(DEC)なのでこれが0を表すのだろう。+8にしたければ Data を48にすればいい。


F0 43 10 7F 00 37 06 30 48 F7

こうして打ち込んでいると、その昔「マシン語」でprogramingしていた頃を思い出す。 NECPC-8001。BASICだと遅すぎなので簡単な繰り返し演算の部分はマシン語にして BASICから呼び出したものだった。中学の頃100万までの素数をそうやって求めたっけ。

いざ実行。というか入力と同時に餅のparameterが変更される。いいぞ、いいぞ!そう、この瞬間、餅は完全にsequencerからコントロールできることが判明したのだ。実際、あの膨大なparameter listは餅で行える直接操作の全てをMIDIでできることを意味している。曲の途中で各partのelement waveの変更や調節だってできるのだ(まだやってないけど)。初めてSQ01と餅をつないだとき以来の感動だ。耳コピ活動の当面の目標が決まった。「餅のeffectを使い倒し内部だけで音場構成を行うこと」音質劣化を起こす録音前に殆ど全て行ってしまうわけだ。

他に有用な情報はないかとgoogle。見つけた。Red Fish Official Web Site.。おもいっきりここに説明が載っているではないか。