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[musictrack出張所--tabris@Iskandal] [ヤマトサウンド耳コピ作品ストリーミング配信サイト--宇宙戦艦ヤマトの音楽]

DIVIDER for Windows 復活!

何のことか分からないだろうけど,10年前耳コピしまくっていた頃に大そう重宝した,
いやこれが無ければまともな耳コピはできなかっただろうフリーソフトのことだ.
DIVIDER for Window(←相変わらずいきなり音が出るのでご注意を)
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実はこのソフト,しばらくの耳コピ休止期間を経て久しぶりに使おうとしたところ,
WAVファイルを読み込んでくれなくなっていて非常に残念な思いをしていたところだった.
仕方ないのでこれに類するソフトは無いものかと渡り歩いたのだけど,
例えば 採譜支援ソフト WaveTone ver.2.61
f:id:tabris17:20170311100157p:image:w360
音声データをFourier展開してピアノロール化してくれるソフト.
一時はこうして視覚化してくれるなら耳コピ完璧やんなどと思ったが,
オケだと残響音の山であらゆる所に色がついてしまって,
結局音楽心理的な耳で聴かないと耳コピにならないんだ,ってことを思い知ったし,


WPAK32最強説に誘われて触ってみたけど,
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DIVIDERがこの機能を完全に吸収していた上に,
自分の耳コピにとって最も必要な機能が無かったから結局使わなかった.


最も必要な機能.それは一曲全てにわたってリピート区間に分割できることだ.
そう,このソフト,音声ファイル頭から順に耳で聴きながら分割点を次々に追加し(実質無尽蔵),
更に各リピート区間をミリセカンド単位で修正できる優れものなのだ.
もう一度DIVIDERの画面を見てみよう.
f:id:tabris17:20170311094812p:image
この左側がデータ先頭から分割していった様子で,
しかも右にはその区間のwavデータが描かれているので区切り位置を目と耳両方で確認しやすい.
なぜミリセカンドまで気にするのか?
それはときには1秒に満たない区間を延々とループ試聴してそこにある音を拾うためだ.
その際,前後につながる余計な音が入っているとゴーストが聞こえてしまうのだ.
もちろんWPAK32にあるようなL+R,L,R,L-R,更に加えて左右反転(利き耳の違いが音拾いに影響するんだ),
再生速度もかなり細かく変更でき,ピッチシフトもある.
唯一WPAK32にかなわないのが周波数フィルターがないことだろうが,あまり困らない.
そして更にこのソフトの嬉しい点は,これら全ての操作がキーボードだけでもできる点だ.
これはとても重要で,耳コピに集中してLoop再生を続けていると視覚情報が邪魔になる.
だから目をつぶって操作ができることが嬉しいのだ.


そんなソフトだったものだから,これが使えなくなったのは大変痛い.
痛いなぁ~と思って数年,久しぶりに開いてみた.
過去に耳コピした「デスラー襲撃」を開いてみる.あれ?開けるぞ?
で,最近のヤマト作品を開いてみる.エラーだ.はて?
10年前のwavと最近のwavは何か仕様が変わったのか,と二つのファイルを比べてみる.
よ~く観察すると,DIVIDERで開けるファイルには「タイトル」や「アーティスト」といった情報が無い.
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ところがDIVIDERで開けないファイルにはそういった情報がある.
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ということは,ってことで早速このタグ情報を消すソフトを探す.
Tag Scanner
試しに読みこめてなかった「蛮族襲来」のタグを消す→読めた!


ってことで,密かな懸案だったDIVIDER問題はこうして解決したのだった.ワーイ!