延々と「交響組曲宇宙戦艦ヤマト第2曲/誕生」のMastering。どうにも音圧の稼ぎ方がど素人なので、何か良いヒントはないかとネットを巡る。ふと「音を大きくする本」なるものに出会う。
音を大きくする本 (Stylenote Nowbooks3)
- 作者: 永野光浩
- 出版社/メーカー: スタイルノート
- 発売日: 2006/11/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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もう、そのものずばりのタイトルだ。さっそく注文し一気に読む。如何にeffectの使い方が全く分かっていなかったか、如何にひどい勘違いをしていたか、がよく分かる。いや、要は音の棲み分けなんだ。これまでに薄々分かってはいたのだが、じゃぁ具体的にどうするのか、といったことがこれまで全くの手探りだったのだ。今はっきりとした指針と方法論がこうして示されたことで、Masteringが楽しくなってきた。
「音圧」というのは音の物理的大きさを指すのではなく、時間軸方向の音の密度を表している言葉のようだ。高い密度でそこそこの大きさの音が連なると、聴覚的に音が大きいと感じるということか。なによりハッとしたのが、「足すために引く」ということ。各Partにおいて、本来の音域外の周波数帯は大胆にカットする。特に大編成の場合、楽器が棲み分けるためにはPanやReverbだけでなく、帯域によっても棲み分けが必要となってくるわけだ。だから、ソロあるいは小編成ものでは空気感として時に重要な役割を担っていた帯域外の「噪音」も積極的に消しておく。
音圧を稼ぎすぎるとDynamicsが乏しくなる。だからといって不必要な音でPeakをつくってしまって音圧を稼げないのはナンセンスだ。以前の「誕生」は、環境によって非常に小さな音でしか聴こえないものだった。だが一方で同じ環境でも十分な音量で聴かせてくれるプレ王Playerがいるのも事実。この違いは一体何なのか!それを突き止めたくて始めた、今回のRe-Mastering。さて、明日、もう一度あの環境で聴いてみて、他のプレ王Playerと遜色ない音圧が稼げていたら、いよいよ投稿。
交響組曲 宇宙戦艦ヤマト Symphonic Suite Yamato
- アーティスト: シンフォニック・オーケストラ・ヤマト,宮川泰
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 1995/01/01
- メディア: CD
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