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[musictrack出張所--tabris@Iskandal] [ヤマトサウンド耳コピ作品ストリーミング配信サイト--宇宙戦艦ヤマトの音楽]

現環境下での Mixing 境界

制作当時から随分と更新されたマシーンのもとで「誕生」を12年ぶりに Remix した.
当時はCPU処理速度のほうに限界があって,全46 MIDI Trackをonにしてのモニタリングなんて夢のまた夢だったので,小まめにAudio trackに落としながら作業を進めたものだったが,今のマシーンではむしろ Audio trackに落とさない方が限界になりにくい,ということが今回ハッキリした.


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どういう訳だが,以前とは異なり新しい環境下ではAudioに落とすほどマシーンが落ちやすくなった.
当初は「実時間書き出し」をしておらず,CPU限界に達する度にマシーンがフリーズするので何度も強制再起動の憂き目にあった.
7200rpm の HDD では追いつかないのか,とも思い,作業フォルダを SSD に移して行うものの改善されない.
試しに「実時間書き出し」に変えてみたら,エラーを吐き出すものの,マシーンのフリーズは避けられることが分かった.

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さて,次はおよそ4分間の「実時間書き出し」中にどうやってこの↑ドロップアウトを避けるかが課題となった.
Cubase 9.5 Pro のスタジオ設定にて VSTオーディオもいろいろ弄ってみた.弄ったのだけどあれこれサイトを渡り歩くうちに結局最初の状態が良いという結論に至った.せっかく演算精度が 64bit にできる 9.5 Pro なんだけど,今回は諦めている.
それから今回発見だったのは,online Cubase help によれば Audio と MIDI 両方を扱う Mixing においてはオーディオ優先度を「標準」にすべきだということ.今思えばそれはそうなのかもしれない.オーディオだけに偏ってはMIDI処理に支障が出るということなのか.

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従来の発想でMIDIサイドでの負荷を減らすべくできるだけAudio化した track を徐々に合成する試みを行った(というのも今の環境では4 Audio track で Reverb を掛けて書き出すだけで落ちてしまうので,例えば2,3 Audio track毎に行った).
けれどできあがったものからは多重合成による高音域のクリアーさが消えてしまって,結局使えなかった.さてと.

Strings, Brasses, Woodwinds おのおの VST音源に別のReverbを掛けていたのだが,これがドロップアウトの主原因だろう,ということで FX track を新たに設定してReverb一本に絞った.これが幸いしてドロップアウトの確率がかなり下がった.下がったから Motif からの Audio track と合わせて一発書き出しにて何とかクリアー.
やや Strings section の艶っぽさが当初予定より減ったが,書き出せないよりはましだ.
これでやっと投稿できそうだ.